五月病について

春は身の周りの環境が変わりやすい季節でもあります。

社会人であれば異動や昇格、学生であれば進学や進級、その他引っ越しなど、ご自身やご家族、周りのご友人でもこうした変化があった方が多いのではないでしょうか。

新しい環境での新生活は、期待やワクワクといった気持ちと同時に、張りつめた日々を過ごすことになり、気付かない間に心身に負担がかかってしまう時期でもあります。

そんな、ごく些細な疲れのようでも、そのままにしておくと心の病になってしまうことがあります。

新しい環境での頑張り過ぎが原因

世の中では五月病と呼ばれることもありますが、五月病とは正式な病名ではありません。

本来であれば、入学試験や就職試験も終わり晴れて新生活が始まるわけですから意気揚々としている時期です。

しかし、今までのストレスから開放され肩の荷が下りた途端に空虚となり逆に抑うつ状態になることがあるのです。

荷下ろしうつ病とも言われています。

また新しい環境に順応できず適応障害と診断されることもあります。

やる気の低下やネガティブ思考といったメンタル面での変化や、寝つきが悪くなる、食欲の低下など、日常生活に支障をきたすものまで、幅広い症状があらわれます。

身の回りの環境が変わったら、意識的に休養を

春先に見られるような不調は、5月に限らず身の周りの環境が変化した際の反動としてあらわれます。

季節の変わり目や、お盆明け、年始といった行事の後や進学・転校や転職、引っ越し、結婚などのライフイベント後は、自分では意識がなくても疲れが溜まっているものです。

無理をせず、意識的に休養を取るように心がけましょう。